梅雨が明けると、“熱”と“湿”の質が環境に増加し、人間の体は体力・抵抗力が極度に低下します。自分の消化力に合った量の食事をすることは1年を通しての基本ですが、蒸し暑い夏、消化力が落ちているときは、腹6~7分目を食べる目安にしましょう。今月は、押し麦を加えた胃にやさしいごはんと、水分たっぷりの夏野菜を盛り合わせた涼し気な混ぜごはんに併せ、素材の甘みを十分に引き出したスープを2種類ご紹介します!

夏野菜のサッパリ混ぜごはん
材料(4人分)
●胚芽米
押麦大さじ4と合わせて2カップ
昆布10cm
しょうがのスライス3枚
●きゅうり2本
●いんげん100g
だししょうゆ大さじ1
●油揚げ2枚
だししょうゆ大さじ2
●オクラ10本
山いも250g、
みょうがの赤梅酢漬け4個
おろししょうが小さじ1
だししょうゆ大さじ2と1/2
●青じその葉5枚
※だししょうゆの配合
しょうゆ2:昆布だし1
※みょうがの赤梅酢漬け(味のアクセント&消化力アップに便利な保存食)
保存瓶に、熱湯にさっとくぐらせて水気を拭いたみょうがを入れて、赤梅酢をかぶるまで注ぎます。冷蔵保存し、みょうがが赤く染まったら食べごろ。薄くスライスした新しょうがでもおいしくいただけます。
※みょうがの赤梅酢漬けときゅうりの塩もみをスライスし、炊き立てのごはんに混ぜるだけの”みょうがご飯”も、食欲のないときにおすすめの一品です。
作り方
1 土鍋か炊飯器に米、米の2割増しの水、昆布を入れて、2時間程おく。
昆布を除いてしょうがのスライスを入れ、普通に炊く。
2 きゅりは小口切りにし、塩少々をまぶしてしばらくおき、水気を絞る。
3 いんげんはさっと塩ゆでし、だししょうゆをかけておく。
4 油揚げは熱湯をかけて油抜きし、網焼きしてだししょうゆを塗り、細く切る。
5 オクラは塩少々で板ずりし、ゆでて小口切りにする。山いもとみょうがはせん切りにする。
具材とおろししょうが、だししょうゆを合わせる。
6 ①~⑤を器に盛り合わせ、青じそのせん切りを散らす。全体を混ぜながらいただく。

粟ととうもろこしのスープ

材料(4人分)
とうもろこし・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1本
昆布だし汁・・・・・・・・・・・・・・・・・6カップ
なたね油・・・・・・・・・・・・・・・・・・・小さじ2
かぶ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1個
しょうがのみじん切り・・・・・・・1かけ分
もち粟・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1/2カップ
塩・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・小さじ1
吸い口
青じその葉、パセリ、こしょうなど
作り方
1 とうもろこしは実を包丁でそぎ取り、半分をだし汁1カップでミキサーにかける。
2 油でかぶとしょうがを炒め、残りのだし汁ととうもろこしの芯を加えて強火にかける。
3 煮立ったら①、残りのとうもろこしの実、もち粟を加え、木杓子でかき混ぜながらしばらく煮、火を弱めて蓋をし、30分ほど煮る。
焼きなすのみそ汁

材料(4人分)
なす・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4本
昆布だし汁・・・・・・・・・2と1/4カップ
麦みそ・・・・・・・・・・・・・・・大さじ3程
しょうがのすりおろし
山椒の粉
作り方
1 なすはへたにグルリと包丁目を入れ、皮が焦げてやわらかくなるまで網焼きの直火で焼き、布巾にとって皮をむき、縦にさく。
2 だし汁を温めてみそをとき入れ、①の焼きなすを加えて、好みでおろししょうがや山椒の粉を吸い口にする。